二ヶ月前から同棲をはじめ、結婚を控えたハルコと航平。ある日、マンションの隣室に中年夫婦が引っ越してきた。息子も独り立ちして、今は夫婦二人で穏やかに暮らしているのだという。その日の深夜、ハルコがトイレに入ると、隣の夫婦の激しい喘ぎ声が聞こえてきた。自分たちとは全く違う激しい声に、胸がざわめいた。ハルコは週一回、タイ語教室に通っている。旅行がきっかけですっかりタイの虜になった元上司の優子に誘われ、何となく通い始め、優子が早々に飽きて辞めてしまった後も毎週通い続けている。講師の佐藤は密かにハルコに好意を抱いていた。その日の夜も、隣室の夫婦のセックスの声が聞こえてきた。航平を起こそうとするが、仕事の疲れで熟睡していた。ハルコは独り眠れずにいた。数日後、優子とセックスについて話したハルコは航平との淡白な性生活に疑問を感じ…。