小学校の教師・山崎正彦には作家志望の妻・靖子がいるが、生活はすれ違いが多くて離婚寸前だった。ある朝正彦は通勤途中、向いのホームの若い女性に一目惚れした。正彦の担任する5年3組の生徒達は創立記念日に「ゲゲゲの鬼太郎」を上演するはずだったが、学校側の指導で「ロミオとジュリエット」に変更させられてしまう。純愛を信じない今の生徒達からは文句が出た。正彦がかつて一緒に芝居をしていた青木の劇団「空飛ぶクジラ」が現代版「ロミオとジュリエット」をやるというので生徒達と見に行った。芝居は好評だったが、終演後突然劇団は解散。そして青木は自殺してしまう。そんな時正彦は探し求めていた女性・沢木真智子と再会し、彼女にアプローチした。しかし、真智子は彼に気があるのかないのかノラリクラリと逃げる。正彦は真智子を追いかけ始めるが、もう一人謎の男が彼女を追っていた。一方、学校では生徒達がとんでもない現代版「ロミオとジュリエット」を上演していた。そして正彦は謎の男と抜きつ抜かれつの末ようやく港にたどり着き、真智子が乗った船を追って海に飛び込んだのだった。