大学の卒業制作で、二本のアニメーションを制作することになった。この作品はその二本目である。一本目に愛や恋に溢れたアニメーションを制作したのだが、それが完成したと同時に私は恋人に振られた。長い間を共に過ごした人だったため、かなり心にダメージがあり、卒業制作どころでは無くなってしまった。しかし、落ち込んでいる間も作品提出の締め切り日は着々と近づいてくる。二本目のアニメーションの構想を練らなければならない。切羽詰まりすぎて、もうなにも出来なくなってしまった。そんな時、その恋人の夢をみた。とてつもないインパクトのある夢だった。起きた瞬間に文章に書き起こし、二本目のアニメーションはこれにしようと決意し、本作はそれをもとに制作したものである。日本では2011年3月11日に大きな地震があり、そのあとも余震が続き、原子力発電所の問題も我が国日本の今後の大きな課題である。 そんな不穏な世の中の空気と自分自身の鬱屈した心とが合わさり、脳内でミックスされたものをさらにリミックスした。 また、彼は浣腸が好きな人だった。 曲中では頻繁に肛門やその周辺に関する言葉が飛び交うが、そんな彼と私との思い出とリンクしており、この楽曲を使用した。夢の中での恋人の顔は不鮮明ではっきりと思い出せず、作中で恋人の顔は尻になっている。