本作は1971年放映の『珍豪ムチャ兵衛』以来44年ぶりの新作白黒アニメ作品。1960年代の高度成長期における九州各地を舞台としている。「1967年制作の幻のアニメが発掘された」というコンセプトで制作された。制作したILCAが、この作品の前に制作した『ドアマイガーD』(カラー作品)と同様にセルアニメ風の画像を再現させるため、わざと画質を落として荒く加工しており、また映像部分はアスペクト比4:3で制作し左右両端にサイドパネルを配している。この他、合成した実写映像にはKBC保有の1960年代のアーカイブ映像を背景として使用しており、併せて当時の豆知識をサイドパネルにテロップで表示して時代背景を解説している。担当声優においても、メイン級には当時既に活躍していたベテランを配して「1967年に制作」したような雰囲気を醸し出している。