ストリッパー夕子のひも、自称「すけこましの芳介」はサイフを拾った時から幸運が向いてきたようだ。それは釜ヶ崎から出るチャンスだった。とあるドライブインで、芳介はメイ子という女と出会った、メイ子は芳介の誘いに応じた。モーテルでのセックス、二人の心はいつしか共に旅をするまでに結ばれていた。しかしそれはまた、芳介と夕子の別れでもあった。夕子は幸薄い女だった。信州上山田温泉ミカド劇場、舞台でベッドショウを続ける夕子。凄い迫力で拍手喝さいを浴びる。しかし同じストリッパー・まゆの亭主久作に迫られた時、一座から追放されることになるのだった。東北のさびれたストリップ劇場。芳介はメイ子をストリッパーとして指導していたが、そこに一座を追われた夕子が現われた。底辺に生きる若者たちは、それ以来奇妙な関係で結ばれた。夕子とメイ子のレズコンビが誕生、芳介とともに各地を流れていく…。