北上川上流に遊びに来ていた二人の東京の女給が突如行方不明になり、連れの男二人が怪しい老婆を捕らえたが逃してしまう。白山部落で十年に一度行われる火づくり祭りがある。その祭りの際、平家の流れをくむ部落の者以外は山を降りろと、部落の長・舞草族の首領である男から白山神社の宮司・弓削部は脅迫される。弓削部はこれを断り、悶着の末に殺されてしまう。行方不明の二人の女性は、この祭りのいけにえとして、舞草族に殺された。さらに、その場を見てしまった炭焼きの男二人も惨殺された。色めき立った村の警察・阿部政之らは、祭りの行われた境内の地下で、九十八本の長刀を発見。それが史上最高の名刀といわれる舞草太郎国永であることが判明する。刃先の曇りがあるのは、被害者が抜き取られている血と関連しているのではと疑った。一方、舞草族の長は、九十九本目の刀を鍛えるためのいけにえに、老婆が昔、村からさらって実の娘同様に育ててきた娘・あざみを選んだ。老婆はあざみを守るため身代わりを立てようとするが、警察に捕らえられる。しかし部落民の助けで再び逃げ出し、及川署長の娘・加奈子をさらって山へ帰った。あざみに惚れていた同じ部落民・五郎丸は彼女を連れて逃げるが、仲間の部落民に殺される。しかし、あざみだけは捜査隊に救われた。舞草族は十年に一度、生娘の生き血で妖刀を鍛えていたのだった。そして、ついに儀式が始まろうとした瞬間、警察隊が到着して加奈子は救われ、最後を悟った舞草一族の長は、妖刀で自らの首を切って自決した。(C)国際放映