釜ヶ崎、あいりん地区、ドヤ街、部落、在日、・・・・・かつて負のイメージで語られることの多かった西成。今、この大阪ディープサウスで「すべて」をつなぐ新しい町づくりの取り組みが進んでいる。「すべて」の意味は二つ。=(古くからの住民も、日雇い労働者も、ニューカマーもホームレスも、障害者も、独居老人も、すべての人々を地域社会の構成員として包み込み支え合う)と=(住居、仕事、健康、介護、環境・・・)。その試みを2年間に亘り記録した。更に、先行モデルとして英国ロンドンのCAN(Community Action Network)の事例の取材により、ニシナリの活動の構造的・普遍的意味を炙りだし、今日本の抱える都市問題・町づくりの実践に対する一つの解法を提示した。・・・「回れ右」してみたら、「最後方」が「最前線」に立っていた。