1980年代生まれの監督5人×俳優10人のコラボ企画「1980s ~short movies meeting vol.0.5~」にて上映 「見といた方がいいと思う」利重剛 「“自分の好きなタイプの女の子ばかりで映画を作る”という俺の出来ない“モテる監督”が使う技を、今泉は毎回やってのけるので正直ちょっと嫉妬するし、羨ましいです。その上出てくる女の子がいつもカワイイので悔しいけど早く新作が観たいです。出来れば長編で♡」山下敦弘 「人に好かれる怖さとか、好くことのつまらなさとか、でも諦められない悲しみとか、見苦しさとか、そういった男女の間に横たわるいかがわしい色気みたいなものが、一ジャンルとしての”今泉映画”をちゃんと形作っているんだと思う。なんていうか、おっぱいのいらないエロっつうかね。しかし山下くんも言ってたけど、出てくる女の子がみんなカワイイな。やるな今泉」向井康介 「先日、ある本を読んでいたらこんなことが書いてあった。 「人というのは退屈する生き物だ。同じことの繰り返しには耐えられない」 これは、煎餅ばかり食べていると羊羹がほしくなり、逆に羊羹ばかりだと煎餅がほしくなるみたいなものだろうか。人はそうやってバランスを保って生きているのかもしれない。でも、いつの世にも例外はいる。今泉力哉――彼は言ってしまえば「羊羹ばかり食べ続ける男」だ。今泉監督は常に同じテーマを描き続ける。普通だったら「もうそろそろ飽きた」とか「次は趣向を変えてSFでもやってみるか」なんて思うかもしれない。でも彼はそうしない。もうすでにそんな退屈さやマンネリズムを超えた、一種ランナーズ・ハイのような境地にいるのかもしれない。真相はわからない。何はともあれ、こんなふうに自分の撮りたい作品をひたすら撮り続ける今泉君を、私はとても心強く思うのです」山田真歩 「シナリオ基礎講座で今泉君の映画を学生に見せたことがある。その時の教室は、世界の名作を扱った時以上の熱気であふれた。たぶんそれは、不確かな若い生の実感を今泉映画がうまく表現できているからだろう。今泉力哉本人による解説と学生との質疑応答そして僕のちょっと意地悪なツッコミもあって、クラスはかなり充実した。現在の自主映画の現状を捉える上でとても重要な作品群と言える」榎本憲男 今泉力哉監督:プロフィール 1981年生。福島県出身。名古屋市立大学在学中より映画制作を開始。 1年間の大阪生活を経て上京。映画制作を再開。 渋谷の映画館で3年間のアルバイト生活を経て、 現在、監督や俳優の養成学校・ENBUゼミナールに勤務。 その傍ら、自主映画を制作しつづける。 2008年「微温」が水戸短編映像祭でグランプリ受賞。 2009年「最低」がTAMA NEW WAVEでグランプリ受賞。 現在、『さよなら人類』で有名なバンド<たま>の現在の活動を追った音楽ドキュメンタリー「たまの映画」を製作中。