化粧は女性を自由にする。人を綺麗にする仕事を選んだ女性が、女性たちの心を、化粧をすることで癒していく…。 小宮山結乃は大学を卒業して地元の福井に戻ってきた。都会のデパートの化粧品カウンターに立つ日を夢見ていたが、就職できたのは福井の化粧品メーカーだけ。しかも配属先は郊外にある田んぼに囲まれたショッピングモールだった。ビューティーパートナーという立派な肩書きをもらったが、まともに化粧品を買ってくれる客もなく、買い物帰りのおばちゃんたちの雑談の相手をして一日が終わる。しかも家では妹に化粧の仕事は反対だと言われてしまう。結乃は途方に暮れるが…。 ショッピングモールに流れる「メロディ・フェア」の曲にのせて、女性たちが美しく変わり、人生を前向きに生きていこうとする姿を描く。