私立四葉学園の女子高生・恵子。大学入試を目前に控えた17歳の少女が、突然道を外してしまったのは、彼女だけの責任ではないかもしれない。夫婦仲の悪い父母、落ち着かない家庭、成績至上主義の先生、息のつまりそうな高校生活・・・。ある日、先生と真っ正面から対立した恵子は、非行グループの誘いにのってスナックやディスコに通いはじめ、やがて家出、飲酒、マリファナ、暴力団員との交際、売春、麻薬の道へと転落していく――。脚本・監督を務める内藤誠が、あらゆる非行少女のケースを追跡し、十代の心情に肉迫するために撮影はオールロケを敢行。迫真性を画面に打ち出すほか、ひとりの少女が辿った非行転落のプロセスを、あるときは非情なまでの冷たさと、あるときは強度のショッキング性で追いかける。キャストは、少女・恵子役に森下愛子が体当たりの熱演を魅せるほか、三浦洋一、風間杜夫、成瀬正、今井健二、殿山泰司など異色の演技陣が脇を固めている