山で暮らす一組の夫婦と、彼らを支える家族の姿を25年にわたり追い続けた人気テレビドキュメンタリーシリーズ「ふたりの桃源郷」を映画化。中国山地の奥深くで、戦災で焼け出された夫婦が生活を始める。電気も水道も通わない山で「自分たちの食べるものは自分たちで作ろう」と山を切り開いた。子どもが生まれ、子どものために一度は山を離れるが、還暦を過ぎた2人が余生を送る場所として選んだのが、あの山だった。離れて生活する家族との葛藤、そして2人にも「老い」、そして「死」が訪れる。映画版では吉岡秀隆がナレーションを担当。