宮部みゆきの長編デビュー作を映像化。高校球児の殺人事件と製薬会社の過去の秘密が交錯する宮部作品ならではの大人の群像劇。加藤ローサ、中村蒼ら若手の好演に注目。直木賞受賞作の「理由」をはじめ、「模倣犯」「火車」「楽園」など、幅広いジャンルで数々の傑作・ベストセラー作品を上梓してきた日本を代表する小説家・宮部みゆき。これまで「理由」「長い長い殺人」と好評を博してきた「宮部みゆきxドラマW」のコラボレーション第三弾は、彼女の衝撃の長編デビュー作「パーフェクト・ブルー」。主演は愛くるしい笑顔と独特の存在感で映画、ドラマに大活躍の加藤ローサ。彼女とフレッシュなコンビを組むのは「Q.E.D. 証明終了」でも好演するなど若手実力派の呼び声も高い中村蒼。この二人のコンビを、石黒賢、宅麻伸などのベテランの俳優陣が支える重厚感のある布陣。監督は「あしたの、喜多善男」(第25回ATP賞テレビグランプリ2008ドラマ部門最優秀賞)等でスタイリッシュな映像に定評のある下山天。「長い長い殺人」同様、複数の章で構成された緻密な群像劇はまさに宮部ワールド。観る者を捕らえて離さない極上の社会派ヒューマンミステリーの誕生です。<ストーリー>事件は超高校級と謳われ将来を嘱望されていた高校球児の殺人事件から始まる。たまたま彼の父である諸岡三郎(石黒賢)から、もう一人の息子である弟の進也(中村蒼)の捜索を頼まれていた探偵事務所の加代子(加藤ローサ)は、進也にかけられた兄殺しの容疑を晴らすべく、父親の探偵事務所長の浩一郎(宅麻伸)、愛犬のマサと真相の究明に乗り出す。時を同じくして、巨大製薬会社である三友製薬内でも事件が起きていた。三友製薬が過去に開発した薬品の治験方法をネタに、三友製薬に恨みを持つ結城(津田寛治)が強請をかけていたのだ。社長の幸田(大杉漣)から内密に処理すべく指示を受けた社員の木原(小市慢太郎)は、極秘裏に対応を行おうとするが、三友製薬の負の所業を知るにつれ、どう対応するべきか次第に悩み始める。徐々に繋がりを見せる二つの事件。登場人物それぞれの苦悩の果てに見える事件の真相とは?