江戸時代。凛は若くして真陰一刀流道場師範を務めている。だが、その素顔は密命を受けて江戸の表沙汰に出来ない事件に挑む隠れお庭番だった。 剣術修行で江戸へ来ている弥三郎は、ある朝森の中で高熱にうかされ力尽きた凛を助けた。やがて意識を取り戻した凛は礼がしたいと、弥三郎の股間へ手を伸ばした。凛の濃厚な愛撫に弥三郎は気を失い、目覚めると凛の姿はなかった。 凛を忘れられず稽古も上の空の弥三郎の前に凛が現れ、彼の剣術の腕前を試すと、その腕を見込み協力を願い出た。江戸の大奥で、女の陰部に塗ると死ぬまで欲しがるという媚薬が出回り、すでに三人の死者が出ていた。凛は潜入捜査の中で正体を知られ、命からがら逃げていたところを弥三郎に助けられたのだった。弥三郎は凛の要請を引き受け、呉服問屋の娘・お奈美に近づく…。