2012年春季 テレビ朝日 日剧SP婚約者が殺害されるという悪夢から5年、久しぶりに現場に復帰した京都府警捜査一課の山名省吾(椎名桔平)は、ある殺人事件で所轄の伊佐山毅臣(寺島進)と捜査を共にする。伊佐山の強引な捜査方法は山名の危惧感を誘うが、当の伊佐山はまるで気に留めることなく、いつも通りの取り調べで容疑者から自白を引き出すことに成功。手柄を我がものにし上機嫌の伊佐山は、山名に対し刑事の勘が鈍っていると揶揄するような態度をとる。その伊佐山が山名と別れた直後、大型トラックと衝突し、あっけなく事故死を遂げる。山名は、伊佐山最後の事件容疑者を担当検事・谷沢憲一(渡辺いっけい)に送検する。伊佐山の死に対し、「殉職なら特進もあったのに事故じゃね」という谷沢の冷めた言葉の響きに、ざらついた気持ちになる山名。その晩、自宅に戻った山名に驚愕の報せが飛び込んでくる。谷沢が刺殺されたというのだ。現職検事が殺害されるという由々しき事案に、警察は中村管理官(伊武雅刀)の指揮のもと、威信をかけて捜査を開始。山名は伊佐山の同僚だった小西晃次(吹越満)とコンビを組み、谷沢の自宅で発見された脅迫状から割り出された容疑者を確保する。だが、ほどなく容疑者のアリバイが成立。早期解決の目が消える。そんな中、小西は初めて伊佐山と捜査を共にした7年前の殺人事件の担当検事が谷沢だったこと、そして伊佐山、谷沢の死に先立つことわずか十日前、その事件の担当弁護士が何者かに殺されていたことを思い出す。事件の犯人は江木雅史(塚本高史)。6年の刑期を終え1カ月前に出所していた。あまりにも不気味なリンクにまさかと思う小西。だが、山名は江木の顔写真を見て事件の本質が"復讐"であることを確信する。江木の顔には特徴的なアザがあった。山名は伊佐山が死んだあの夜、事故現場で江木の顔を見ていたのだ…!!